18金の硬さ

金、といえば柔らかいイメージをお持ちの方も多いのでは?

純金(24K)は、確かに扱い易い金属ですが、実際しっかり鍛えてあれば(叩いたり伸ばしたりと、機械的な力を加えること)それなりに硬いものなんです。

純金のメダルなどを実際手にとって手で曲げようとしても、そう簡単には曲がりません。

ですがやはり、ジュエリーの材料として使うとなると、ある程度の硬さが必要です。

特に指輪や腕輪などは、身に着けていると知らずにかなりのショックや力を受けるので、強度が弱いと変形したり壊れてしまったりするんです。

そこで純金をさらに硬くする為に、銀と銅を半分ずつ、合わせて全体の25パーセントになるように金と合わせたものが18金イエローゴールド(18K)。(18Kの作り方は過去の記事を参照)

銅は、他の金属と合わさるとできた金属を硬くする。

ちなみにスターリングシルバー(シルバー925)も銀に7.5パーセントの銅を混ぜて硬くしたもの。

私自身は毎日シルバーを扱う事がほとんどなのですが、時々やはり18Kのジュエリーを注文して頂いたり、部分使いで18Kを使うこともあるんです。

その度に、18Kの「硬さ」にびっくりしてしまいます。

線を引くのもひと苦労。銀線を引くのと比べたらかなりの力を要します。

曲げる、刻印を入れる、という一見単純そうな行程でも、18Kの硬さをこれでもかと目の当たりにさせられます。

18Kピンクゴールド(全体の25パーセントがすべて銅)となると、さらに硬さがアップ。実際扱ってみると、その硬さには本当に驚きます。

美しい金の色とその硬さ。この二つがあいまって、なんとも魅力的な金属に。今やグラムあたりの金の値段がはプラチナ以上になってしまっていますが、18Kは素晴らしい合金だと思います。

18Kイエローゴールドの地金。
上の地金を少しずつ引いていってできるのが例えばこんな角線。

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