作業台の事をフランス語で Établi (エタブリ)といいます。

大抵の作業はここでするので、必然的にいろんな道具で常に散らかり放題。

ですが、毎日の大切な作業空間。

何とも言えない思い入れがあります。

真ん中が半円状にくり抜いてあることで、左右に肘を置いてしっかり固定した状態で作業をすることができます。この「腕の固定」は正確で細かい作業をするにはとても大切な要素。

くり抜いた半円の真ん中に出っ張っている木の板は「すり板」と呼ばれ、好みの形に切り込みを入れてカスタマイズします。ジュエリー制作は主にこのすり板の上で進みます。

ちなみにフランス語でこの「すり板」のことをCheville (シュヴィーユ)と呼び、ジュエリー職人の仕事を代表する言葉でもあります。

すり板はあまり傷んできたら変更可。

私のすり板は3年目ですが、まだ数年はいけると思います。

こんな風にすり板にジュエリーをブロックしてヤスリをかけたり
地金を切り取る台にもなったり

そして切ったり削ったりして出る金属の粉は、全て下の本革のウケに落ちます。

それらの粉はシルバーならシルバー、金なら金、と種類別にブラシで集めて回収します。

下の写真は師匠のアトリエ。

地金を溶かして作る道具やローラー等、大きな道具はここで使用します。

作業中の師匠も一緒に写っちゃってますが

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。