いつもは職人的なアプローチで幅、厚み、縦横の長さ、ボリューム、構造など、デザインというよりは必然に基づいた極力シンプルなジュエリー作りをしていますが、私もたまには鉛筆と紙であれやこれやとジュエリーの絵を描いてみることがあります。
「ジュエリーデザイン」なんてオシャレな響きにはさっぱり縁の無い、ラインとフォルムを鉛筆で気の向くままにいじってみた落書きに過ぎません。
でも、そんな落書きの中から「あ、これは作ってみたい」となるものが出てきます。
自己表現とか独創性とかは一切求めず、カーブとバランス、シンプルさにだけに集中した結果生まれる必然のデザイン、みたいなものを探す作業。ですから、どこかで見たことのあるような(実際探せばどこかにほぼ同じものが存在していてもおかしくありません)「普通」なデザインが生まれます。
アクリル水彩で色をつけてみる。 |
あとは、作るのみ!
技術的に服や髪にひっかからないような配慮をするとちょっとデザインがまた変わります。
このカルセドニーの「もわっ」とした不思議な色が大好きです。
製作過程は以下のとおり。
石留めを削って用意 |
石留め |
石留めを内臓する準備 |
溶接後。 |
切り取り後 |
輪っかを成形 |